明神から1時間半~2時間弱ほどで上高地の奥座敷・徳沢に到着しました。
通常は1時間ちょっとで着ける距離ですが、景色を眺めたりお猿さん見るのに時間を費やしたのと、道が凍っていてかなり慎重に歩いたため時間がかかりました。
本日は、ここ徳澤にある「氷壁の宿 徳澤園」に泊まります。
氷壁の宿 徳澤園とは
井上靖氏のベストセラー小説「氷壁」に登場する宿です。
槍ヶ岳、穂高連峰の登山基地としてはもちろん、山には登らず奥上高地でのんびり過ごしたい人にも人気の宿。
所在地など
〒390-1516 長野県松本市上高地
TEL:0263-95-2508
FAX:0263-95-2512(4/27〜11/3)
FAX:0263-39-2041(11/4〜4/26)
電話受付時間:9:00〜18:00
web:徳澤園
氷壁(ひょうへき) 井上靖著
共に奥穂高に挑んだ友が、切れるはずのないザイルが切れたため墜死した。主人公は、醜聞に晒されながらも友の死の真相究明に全力を注ぐ。山を愛する男たちの恋愛と友情を描いた長編小説。
1955年に実際に起きたナイロンザイル事件がモデルとなっている。
ナイロンザイル事件は、ナイロンザイル(登山ロープ)の弱点が原因で墜死した登山者の遺族と、その弱点を隠ぺいしようとするメーカーとの20年にも及ぶ闘いです。日本の登山史を語る上で外せない重要な事件であり、また、消費生活用品の安全や製造物責任のあり方にも一石を投じた事件です。
関連リンク
■第 28 回名古屋大学博物館企画展記録 「氷壁」を越えて─ナイロンザイル事件と石岡繁雄の生涯─
■石岡繁雄の志を伝える会
エントランスと売店
古くからある山小屋と聞いて質素な小屋をイメージしていたけど、旅館やホテルと言った方がしっくりくる瀟洒(しょうしゃ)なエントランス。
ウェルカムボードもお洒落。
お隣は、みちくさショップ。徳澤園のお土産屋さんです。これまた可愛い外観!
窓越しに見えるカラフルな小物たちが、管理人の購買欲を猛烈にプッシュします。財布の紐が緩む音が聞こえた気がしました。
みちくさショップは宿の中からも繋がっています。中から見るとこんな感じ。
こんなオシャレな感じに置いてあると、あれもこれも欲しくなってしまう~。ああ、お財布が緩むの通り越して開いとる…!
けど、その前に、チェックインを済ませてお部屋へ行きましょう。
お部屋(1人ボックスタイプ)
短い階段の先にある左右のボックスが管理人と父のお部屋。1人ボックスタイプのお部屋です。
お部屋の入口にカーテンがあり、プライベートの確保はバッチリ。
山小屋は男女相部屋というケースもあり、そうした場合着替えが大変なのですが、これなら着替えも気兼ねなくできますね。
お部屋の中。お布団1枚分くらいのスペースに、きれいなお布団と毛布が用意されています。山でこんなきれいなお布団で眠れるとは感激です。
お布団敷くとこんな感じ。
あれ?この感じ、どこかで見たことがある。
そうだ、押し入れベッドだ!
管理人は小学生の頃、どらえもんに憧れて押し入れの上段をベッドにしていたことがあります。押し入れにマットと布団を敷いただけの簡素な「寝床」だったけれど、その簡素さが秘密基地っぽくてお気に入りでした。
懐中電灯とお気に入りの本を持ち込んでは読書に耽り、「目が悪くなる!」と母に叱られたっけ。
その押し入れベッドを彷彿とさせるお部屋は、初めて来たのに昔から知っているような不思議な感じ。リラックスできました。
小窓と小机もあります。小机に向かって日記でも書きたくなるような雰囲気。
山小屋には珍しくアメニティもついています。この若草色の可愛い袋にフェイスタオルと歯ブラシが入っていました。ありがたい。
山小屋でのルール
山小屋では夕食やお風呂の時間、消灯時間が決まっていることが多いです。
徳澤園では夕食時間は2部制(時間はチェックインの時に教えてもらいます)で、お風呂は20時まで。消灯は21時でした。
管理人たちの夕食は19時からでしたので、夕食までにお風呂に入ることにしました。
お風呂
■宿泊客のみ利用可。
■時間:14:00〜20:00
■備え付け:石鹸のみ。シャンプーは要持参。
広くてきれいな浴室に、柔らかないいお湯でした。信濃白炭の湯だそう。温泉ではないけど気持ちよかったです。
湯舟に面した大きな窓からは小川が見え、ロケーションもばっちり。
脱衣所には壁に設置されたドライヤー2台と、なんとダイソンのドライヤーもあります。びっくり!思いがけなくセレブ体験できてヒャッホゥ(≧▽≦)♪
バスタオルはないので、必要な人は持参する必要があります。管理人は速乾タオルを持って行きました。
愛用品はこれ。
登山用ではありませんが、綿タオルより乾きが速く、かさばらないので愛用しています。何より安い。登山用だとこの大きさなら数千円しますからね…。お風呂の後はお待ちかねの夕食タイム。長くなるので後編に続きます。