独旅ブログ(どくたびぶろぐ)

バス・電車・徒歩で行く、女一人旅の旅行記。その他諸々。

北海道・最果ての地、羅臼@3日目ー後編ー

北海道3日目後編は、街の観光です。 まず、今回の羅臼の旅で絶対に行きたかったところ、羅臼神社へ!

羅臼神社

道の駅から900m程度。徒歩10〜15分くらい。食後の運動にちょうどいい距離です。

羅臼神社

曇っていたので写真はイマイチですが、実際は山の緑と赤い鳥居のコントラストが美しい神社でした。

つつじ

境内に植えられたツツジが見頃を迎えていました。こういう黄色のツツジって初めて見た気がします。ツツジというとピンクや赤のイメージだったけど、黄色も可愛いですね。

羅臼権現水

本殿の側にある羅臼権現水。羅臼岳山系の湧き水だそう。一口頂きました。冷たくって美味しかった!ご馳走様でした。

羅臼国後展望塔

次なる目的地は、羅臼国後展望塔。
市街地を一望できるので、時間があったら行こうと思っていました。

羅臼神社からどれくらいの距離があるのか地図を見ると、神社から展望塔への道の入り口までが1kmちょいくらいで、展望塔へはそこから更に2kmくらい。帰りの距離(道の駅から宿までの2km含む)も考えると総計7km。

距離的には結構がっつりハイキング(私的には)ですが、こんなことになろうかとハイキング装備で来てますから大丈夫(*゚∀゚)b

ということで、羅臼でプチハイキング決行ー♪

羅臼神社は街中にあるのでずっと舗装道路ですし、展望塔への道も自動車用の舗装道路なので歩きやすいです。

が、展望塔への道は坂道が結構キツイ!

舗装されてるだけで勾配が山でした。いや、山なんだけども、もっと緩やかだろうと思ってたのです。羅臼ナメてました。

羅臼国後展望塔

汗だくになりながら35分くらいで展望塔に到着。途中で休憩しましたし、私は亀足なので、健脚な人ならもっと早く着くと思います。

展望塔の中にはトイレとドリンクの自動販売機があります。そして、BGMに知床旅情が流れていました。羅臼の市街地を見ながら聴く知床旅情は、なんだか初めて聴くよう…。私の記憶の中にある知床旅情とは違う雰囲気を感じました。

ここまで歩いてきた感動がそうさせるのか、それとも、北方領土を目の前にして日本人としての魂が揺さぶられたのか…。加藤登紀子さんの胸に染み込むような声も素晴らしく、しんみり、じんわりと、いい曲だなぁと思いました。

北方領土

北方四島のパネルがあったのでパチリ。
国後島がこんなに大きかったなんて初めて知りました。択捉島は更に大きい。

羅臼市街地を一望

展望塔から撮った羅臼市街地。お天気がいいと国後島も見えるそうです。

日本が抱える根深い歴史問題の一つを目の前にして、詳しくは書かないけどやっぱり色々思うことはあるわけで…。ずぅんとした気持ちで展望塔を後にしようとしました。

その時です!

地獄の使者降臨 展望塔の受付にいたジーサンが、なにを思ったか突然私を呼び止めてきて、こう言ったのです。

近道教えてあげるからそっちから帰るといいよ!」と。

別にそうしんどくなかったんで来た道を戻るのは苦じゃなかったんですが、「15分くらい下り道を下りるだけだから。そしたらヒュッと着いちゃうよ!」と、地図までくれて説明してくれるわけですよ。

危険はないか確認すると「大丈夫大丈夫、危ないことなんてない。整備されてるし、来た道戻るよりうんとラクだから!」と、自身たっぷりに仰るわけです、地元の方が。

そりゃ信じましたよ。
それに、15分で帰れるなら確かにショートカットです。 でも、この時なぜか来た道を戻りたい気持ちの方が強かった私は、最初はやんわり断っていました。きっと野生の勘が危険を知らせていたに違いありません。

それなのに途中から「せっかく親切で教えてくれてるんだから無下にするのも悪いな…」なんて気がしちゃって…。なんと最終的にはジーサンの言う通りの道に進んでしまったのです!

近道への入り口?

この後あんなことになろうとは想像だにせず、ジーサンにもらった地図を呑気に広げる私。ブログに載せようと写真まで撮っちゃって。自分のお気楽さ加減が恨めしい。

さて、軽快な足取りで歩くこと十数分。ジーサンに説明された脇道が見つからず、気づけばプチ迷子に。ここどこー!?(゚Д゚≡゚д゚)

幸い大きな案内板が立っていたので見てみると、予定より奥に行ってしまっていました。どうやら脇道を見落としたようです。

ちゃんと見てたはずなんだけど、おかしいな…。

いまいち納得できませんでしたが、すぐそばの階段を降りて真っ直ぐ進めばジーサンが言ってた近道に合流することがわかったので、急ぎ歩を進めます。

望郷の森

あとはこの階段を下っていくだけらしい。
今までの舗装道路とは明らかに違うけど、大丈夫…だよね?

一抹の不安を覚えながら階段を下り始めたものの、行けども行けども出口は見えず。それどころか途中で木階段が終了し、眼前に広がるのは真っ黒なぬかるみ道のみ。

木の足場はありましたが、それさえもぬかるみで埋まっている状態で、一歩進むごとに靴もズボンも泥だらけになっていきます。

ああ、足がぬかるみにズブズブ入って…。
まだまだおニューのトレッキングシューズがあああああ(T△T)

トレッキングシューズのあまりの汚れっぷりにガックリ。後の手入れの面倒さも考えるとますます凹む。

でも、道自体は緩やかな下りで難がなく、気温も低いので快適に歩けます。少しずつ深まる森にはちょっとガスも出て来て、なかなか幻想的な雰囲気でした。

バンビのお父さん鹿が立っていそう〜(*´∀`)♪

などと浮かれポンチ。
でも、それもここまで。次の瞬間凍りつきました。私が足を置こうとした足場の横に発見したのです。点々と続く、爪跡のようなくぼみのある楕円形の穴ぼこを。
こっ、これは

クマの足跡…!!Σ( ̄ロ ̄|||)

森の中で私を待っていたのは、バンビのお父さん鹿でなくクマでした。

クマ

クマーw

生まれて初めて直面する命の危機。恐怖のあまり血の気が引きました。例えではなく、本当に頭の先から爪先に向かって身体中の血がサーーーッと引いていく感じで、「血の気が引くってこういうことなのか…!」と妙に納得してしまったほど。

今まさに通ったばかりなのか、それとも随分前に通ったのかわからないけれど、一つわかっていることは

「鉢合わせしたら死ぬかも」

ってこと。来た道を戻ろうにも、いつの間にか充満していたガスで私の背後は真っ白。引き返すのは無理です。一刻も早くこの場を去るためには、そのまま先に進むしかありません。

足跡の形状から察するに、幸い私の進行方向とは逆に向かっているよう。ん?てことは、クマは私のいる方向へ向かってたってこと!?本当にどこで鉢合わせしててもおかしくなかったんだ…(←血の気の引く音@2回目)

こっ、怖い!
とにかく怖い!!
怖い怖い怖い!!!

そこから先はほとんど記憶がありません。覚えているのは、ものすごい速さで脇目も振らず出口まで下りた事だけ。人生で最も速いペースの下山だったと思います。

出口に着いて時計を確認すると、展望塔を出てから出口に着くまで40分くらいかかってました。後半は超高速下山だったのに。

道間違えたせいもあるけど、これなら最初に上ってきた車道から帰った方がよっぽど安全で早かったんじゃ…。

ま、まあ何はともあれ無事に帰ってこれて本当に良かったです(^-^;)

でも、事件はこれで終わりませんでした。

出口が見えて安堵した瞬間、右手の親指に痛みを感じたのです。すっかり忘れていたリウマチ独特の痛みを。手袋を外すと、親指がパンパンに腫れ上がっていました。

恐らく「命の危機を感じる」という凄まじいストレスと沢山歩いた疲労が重なり、急激に痛みが再発してしまったのだと思います。

医者からいつも「冷え、疲労、ストレスに気をつけてね!」と言われているのですが、それらがどれほど心身に影響を与えるのか痛感しました。今回は午前中に船で冷えてますしね。ある意味トリプルパンチ。

命からがら(?)宿に帰って宿主に望郷の森を歩いたと話したら

「え、あそこクマいるよ(゚∇゚ ;)」

と、丸腰で行ったことを驚かれてしまいました。あそこにクマがいるのは地元の人には常識なんですね。あはははー。

展望塔のジーサンよ…

なにが安全だーーーーー!
殺す気かーーーーーーーー!!!

いや、クマと鉢合わせなんてしたらマジで危険ですから。クマが出るとわかっている道を、安易に観光客に勧めちゃイカンと思います。いくら親切心であっても。

熊がいることが当たり前の北海道で、呑気にトレッキングコースに入ってしまった私も悪いのですけどね。

ということで、北海道旅行に興味のある方へ私から、「ゆみぞう的北海道あるきの3か条」をお伝えして3日目を終わりたいと思います。

  1. どこででもクマと遭遇する可能性ありと思って吉
  2. 山や森に入る時にはクマ鈴とクマスプレー必携(特にクマスプレー)
  3. 地元の人の「大丈夫☆」は旅行者には大丈夫じゃない!かも

それでは、おやすみなさい。
大型台風が近づいているので、皆様どうぞ気をつけてくださいね!