独旅ブログ(どくたびぶろぐ)

女ひとり旅の記録を綴っています。メインは国内一人旅。たまに海外も。

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17日間の修行in北海道(4)熊越の滝

羅臼滞在中に私が行った観光スポット2つ目は、羅臼八景のひとつである熊越の滝(くまごえのたき)です。

実は私、ここにはあまり興味がなく正直行きたくなかったのですが(連日早朝から深夜まで業務があり、平均睡眠時間3時間。休みもまったく無しだったので、それよりも休憩時間が欲しかった)、民宿の宿主に連行されました。

過・労☆

の文字が脳裏を掠めた瞬間でした。まあ、それはさておき。

熊越の滝

知床峠の麓に位置する、羅臼側で一番の巨瀑。その落差15m。

知床横断道路沿いにある「熊越の滝入口」から森の中に入っていくと、20分ほどで展望台に到着します。

鬱蒼とした森をずんずん入っていきます。

熊越の滝へ向かう森の中

樹齢200年以上のダケカンバ、ミズナラ、イタヤカエデ、ヤチダモなどの巨木がそびえ立つ森は、ジブリの世界さながら。

ジブリ好きな人には素敵空間かもしれないけど、今の私にはジブリよりきゅ・う・け・い。森よりお・ふ・と・んが欲しいわけ。わかる?そもそもナウシカに至ってはトラウマだし(原作読んでトラウマになりました)、ペッペッペーだわ!

と心の中でジブリに謎の八つ当たりをしながら、黙々と山道を歩くこと約20分。展望台に到着です。

熊越の滝展望台

展望台から見た熊越の滝。
この滝には

昔、羅臼の猟師が親子連れの熊をしとめようとして、この滝の前まで追ってきた。すると母熊はせめて子熊だけでも逃がそうとして、滝を越えさせようと下から押し上げた。その姿を見て母子愛に感動した猟師はうつのをやめました。それ以来、羅臼の熊は人をおそわなくなったという話があります。

-展望台の看板より-〔原文ママ〕

なんて逸話が残っています。

展望台からしばし滝を眺め、ここで引き返すのかーと思いきや!宿主氏は滝壺まで行くと仰る。いや、ここでもう十分なんですけど…とは言えず。

展望台から滝に向かって下り、川をジャブジャブ入って滝壺まで行きました。

熊越の滝

間近で見る落差15mの巨瀑。カメラが濡れるのがイヤであまり近づきませんでしたが、それでも迫力満点でした。

豊富な水量

水量の豊富さと勢いに圧倒されて撮った水のアップ。勢いが少しでも伝わればいいな。

帰りは来た道を戻ります。

熊越の滝入口からの道のり

最初はわりと平坦な山道ですが、途中から急登になります。羅臼湖のようなぬかるみはなかったけど、土が砂のようにサラサラで滑りやすかったです。

展望台から滝壺まで

長靴を履いていれば滝壷まで行けます。ただ、急勾配でよく滑る山道を川に向かって下りるため、足元に気をつけてください。

時々補助的に設置されている階段や木道は、安心して体重をかけると足場や手すりがぐらつく仕様になっているので、あまり過信せず、自分の体は自分の体幹で支えるよう意識してください。ある種の体幹トレーニングです。

最後は川をジャブジャブ歩けば目の前に滝。

…とまあこのように、あまり整備されていないので羅臼湖より秘境感があります(笑)

注意点と必需品など

服装

距離としては400m程度ですが、山の中なので軽登山装備がいいと思います。また、滝の近くまで行かれる場合は、川の中に入りますので長靴も必須。

あと、虫(蚊やダニ)が結構いるので虫除けスプレーも必須!

トイレ

公衆トイレはありません。携帯用トイレが使えるブースもないので、トイレは滝に行く前に羅臼ビジターセンターらうす第一ホテルの前にある公衆トイレなどで済ませて行きましょう。

クマ ( ̄(エ) ̄)

います。ここもヒグマの生息域です。

ガイドさんをつけるほどではないと思いますが、クマが活動する朝夕を避ける、声や音を出して歩く、クマ鈴をつけるなどの対策はした方がいいです。

飲食物の持ち込みは気をつけて

ここに限らず、羅臼(というか北海道全域?)では外での飲食は気をつけてください。

アクセス

羅臼から知床横断道路を進むと、左手(長いシェルターの入口手前)に「熊越の滝入口」があります。

徒歩旅の方

路線バスで「羅臼温泉」下車。そこから知床峠に向かって歩きます。2kmくらいでしょうか。峠の坂道なので結構キツイけれど、道中には羅臼ビジターセンター熊の湯(露天風呂)があるので、休憩もできるし汗も流せます。ちょっとしたハイキング気分で行ってみてはいかがでしょう(o^^o)

※路線バスは期間限定のうえ本数が少ないので、ご利用は超計画的に!

路線バス時刻表
阿寒バス時刻表

車やバイクの方

駐車場として整備された場所はありませんが、入口の向い側に2~3台停められるスペースがあります。そこが満車の時は、熊の湯駐車場か羅臼ビジターセンターに停めて、そこから1kmほど歩くと「熊越の滝入口」に着きます。

行く前には情報収集を!

注意事項などが聞けますし、簡単なルートマップも無料配布していますので、滝に行く前に羅臼ビジターセンターにも寄ってみてください。最後のトイレポイントでもあります。

羅臼ビジターセンター

おまけ:秘湯 熊の湯

私は外から見ただけですが、人気スポットなので少しだけ触れておきます。

熊の湯は、有志の方が管理している野湯です。

タオル、石鹸などはないので要持参。ロッカーもありません。湯は熱め。っていうか多分すごく熱い。羅臼の人、あっつい湯が好きだから(笑)

すぐそばに知床国立公園羅臼温泉野営場があり、地元の方、キャンパー、旅行者などでいつも混雑しています。私がいた民宿のお客様にも熊の湯は人気で、お風呂は宿でなく熊の湯に入りに行く方が多かったです。

詳しいことは、下記サイトに網羅されていますのでご参考までに。
秘境温泉 神秘の湯(羅臼温泉 熊の湯のページ)

上記サイトやじゃらんなどの口コミに散見される「マナーうるさい」問題ですが、私が滞在中も「お湯はいいけど地元の常連に怖い人がいる!」という噂をよく耳にしました。

脱衣所に入浴十か条が貼られているそうなので、よく読んでからご入浴ください~。